「ファブウォーカー」はエレキット(ELEKIT)が販売するプログラミングロボットキット。ペンやスプーン、小枝などさまざまな素材を自由に使って作る4本足の見た目が特徴的なロボットトイです。
この面白いロボットを作った共同開発者の山岡潤一氏は、東京大学大学院情報学環の特任助教も勤めた研究者として有名。アーティストとしても受賞歴があり、フィジカルとデジタルを融合させたメディアアート作品の制作活動もしている方です。
「プログラミングは難しい?」「何歳から組み立てられる?」
ファブウォーカーが気になりつつも、そんな疑問をもつ親御さんや教育者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ファブウォーカーでどんなプログラミングができるのか?どんな遊び方ができるのか?を実例を踏まえてご紹介していきます。
ファブウォーカーの基本スペック

ファブウォーカーは現在、参考価格6,930円(税込)で販売されており、Amazonや楽天市場で購入可能です。対象年齢は10歳~。
ELEKIT (エレキット) ファブウォーカー STEM プログラミング学習キット FW-05
セット内容には、ファブウォーカーを組み立てるのに必要なパーツがすべて揃っています(ただし、足のパーツだけは家にあるものを使います)。
ファブウォーカーの動力は2つのサーボモーター。動力は単3アルカリ乾電池2本の電源で、別売りのため用意が必要です。そして付属しているUSBケーブルで、パソコンからプログラミングを行います。
また、プラスドライバー、ニッパー、はさみ、木工用ボンドは組み立てに必要なため注意しましょう。
ファブウォーカーの3つの特長
ファブウォーカーが注目を集める理由とは、どんな点にあるのでしょうか?
ここでは、ファブウォーカーの特長を3つのポイントに絞ってご紹介していきます!
組み立てだけで色々な工作を体験できる
ファブウォーカーの骨格は、組み立てのなかに様々な工程が含まれており、木工用ボンド、ネジ止め、結束バンドなどさまざまなテクニックを覚えることができます。※はんだ付けは無いので、小さなお子さまでも安心です。
手軽な工作のテクニックを一通り覚えることができ、工作の入門にちょうどいいロボット教材になっています。
工作時間は1~2時間程度。複雑すぎるということもなく、適度な手応えで楽しめますよ。
愛着が湧くクラフト感

ファブウォーカーは、レーザーカッターで加工された一枚の板からパーツを切り出して使います。レーザーカッターや3Dプリンターなどのデジタルデータを型にしてものを作る技術のことをデジタルファブリケーションといい、工学の世界でトレンドになっている技術が使われているんですよ。
そして、ファブウォーカーの特長である4本の足は、パーツがあえてキットに入っていません。ペンや歯ブラシ、小枝など、身の回りから使えそうなものを自由に選んで取り付けられるようになっています。プログラミングだけでなく、足に何をつけるかによって歩き方が変わります。
ファブウォーカーを自分の意図通りに歩かせたいと思うと試行錯誤が必要になるので、より自由な発想でプログラミング的思考を身につけやすくなっていますよ。
視覚的に分かりやすい!アイコンプログラミング

ファブウォーカーのプログラミングは、専用のソフト「Palette IDE(パレット・アイディーイー)」を使ったアイコンプログラミングです。ドラッグ&ドロップでコマンドを並べて、視覚的に命令文を作ることができます。
アイコンを画面に並べることで、歩き方やLEDの点灯を自由にプログラミングできます。作ったプログラムは、USBケーブルでファブウォーカーに転送して実行します。
Palette IDE 自体、他のロボットトイでも多く使われているメジャーなソフトで、例えば以前に紹介したプログラミング・フォロなどにも使われています。動作の安定感は安心。ブラウザアプリのため、インストールは全く不要です。
対応機器は以下になります。
- 対応OS:Windows 8 / 8.1 / 10 / 11 、 MacOS10.10~10.15 / 11 / 12
- ディスプレイ:1280×720以上の解像度
- コネクタ:USB2.0(パソコン側にフルサイズTYPE-Aコネクタか、ない場合変換アダプタが必要)
【まとめ】工作感覚で手軽にアイコンプログラミングが楽しめるロボットトイ
プログラミング学習ロボット「ファブウォーカー」を紹介しました!いかがでしたか?
身の回りの素材が使えて、子どもにとっては、いつまでも夢中になって遊んでしまいそうですよね!値段もお手頃で、気軽に試せるのも嬉しいポイントです。
詳しい情報が気になった方は、ぜひエレキット公式ホームページにて最新の情報をチェックしてみてくださいね。