「アカデミック スカラロボット(Academic SCARA Robot)」は、日本企業ヴィストン(Vstone)株式会社から販売されているロボティクス技術のプログラミング学習教材です。
入門に最適な水平多関節(SCARA)型のロボットアームを採用しており、本格的なロボット制御を学習するのにピッタリの教材なんです。
「プログラミング言語は?」「どんな用途に使える?」「動作の精度は?」
そんな疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では「アカデミックスカラロボット」でどんな動作が再現できるのか?どんな遊び方ができるのか?を解説します。
アカデミックスカラボットとは?

「アカデミックスカラボット」は、水平多関節(SCARA)型のロボットアームで、専用のGUIソフトかC言語を使ったプログラミングの2通りのやり方で制御できます。
販売価格は50,000円(税込)前後。amazonでも購入できるので、気になる方はご確認ください。
くもん出版 matatalab Pro Set (マタタラボ プロセット) MTT-10水平多関節型ロボットアーム アカデミック スカラロボット [学習教材]
セット内容は以下の通り。本体は組み立て済みで、箱を開けてすぐにプログラミングを開始できます。
- ロボットアーム本体
- USBケーブル
- ACアダプタ
- ボールペン
- ゴム足 ×4
- クリップ ×4
- スポンジキューブ ×3
- ペンタイプ組み換え部品
- M3x10ユリヤネジ ×2
- 専用ケース
プログラミングの難易度としては教材の中では高め。中学・高校生以上の学習用教材に向いているでしょう。
アカデミック スカラロボットのプログラミング
アカデミック スカラロボットのプログラミングは、パソコンを使いUSBケーブルを接続して行います。
具体的なプログラミング方法は、以下の2種類。どちらも関連ソフトウェアやサンプルソースがオンラインで無償公開されており、初心者にも安心です。
- 専用ソフト「SCARA Programmer」でプログラミング
- C言語でプログラミング
専用ソフト「SCARA Programmer」でプログラミング

SCARA Programmer(スカラ プログラマー)は、シミュレータ機能を搭載したモーションエディタソフト。マウスのみで操作できるGUI形式になっており、かんたんに操作できます。ソフト内のシミュレータを介して、ロボット側からポーズやモーションを覚えさせたり、シミュレータ側からロボットを操縦したりすることも可能。
もちろん、モータ角度やアーム先端の座標を数値で入力してポーズを生成することもできます。
また、シミュレータ上にロボットの軌道を描画し、確認しながらプログラミングできるのも便利なポイント。親切で扱いやすい設計になっていますよ!
C言語でプログラミング

C言語とは、古くから存在し、最も広く使われているプログラミング言語の一つ。現在でも家電製品や産業機器の組込みソフトウェア、OSの開発など、さまざまな場所で使われているメジャーな言語です。
C言語プログラミングをする場合、アカデミックスカラロボットではMicrosoft Visual Studio Expressという開発環境を使えます。この環境は無料で構築でき、サンプルソースも多数公開されているので、初めてからでも学習をスタートしやすい準備が整っていますよ!
SCARA Programmerでのプログラミングに慣れてきたら、本格的なロボット制御マスターへのステップアップとして、C言語にチャレンジしていくのもよいかもしれません。
【まとめ】ロボティクスの入門にピッタリの学習用ロボットアーム
プログラミング学習ロボット「アカデミック スカラロボット」を紹介しました!
お値段も仕様も入門を意識した親切設計になっており、これから実務的なロボット制御を学ぶ生徒や学生にピッタリの教材といえるのではないでしょうか?
ROS(Robot Operating System)に対応させるためのツールも無償公開されているため、ROSを使ったプログラミングにも使用可能で、例えばセンサーとの連携なども比較的カンタンに再現できるようになっています!(ROSとは、ロボットの開発ツールやライブラリが含まれているオープンソースのプラットフォームです。)
アカデミック スカラロボットやその他のヴィストン社製品について気になった方は、ヴィストン公式ホームページで最新の情報もチェックしてみてくださいね!